こんにちは。MASAです。
以前,銀一シルクグレーカードのRGBばらつきが最も少ない=最適な光源配置と角度,ということで検証した記事を書きました。
その際に使用したグレーカードは下記リンク先の一つ前のバージョンです。
その後,二つの疑問が出てきました。
①そもそもグレーカードのRGBの値は?
②RGBばらつきはどの程度?
ということで,測色計を使ってRGBを求めてみました。
インターネット上にRGB値の情報はある?
こちらのブログで測色計を用いてグレーカードのRGB値を求められており,R=119,G=120,B=120ということです。
こちらのブログではL値50%=反射率18%ということでグレーカードのRGB値を求められており,R=119,G=119,B=119を導きだしておられます。
1つめのブログと同じことになりますが,私も測色計を使ってRGB値を求めてみたいと思います。
測色計・色差計
測色計は読んで字のごとく,色を測る測定器になります。日常で使うことはほとんどありませんが,塗装や印刷業者であるとか,デザイナーの方とかは使っていらっしゃると思います。私も業務で色の変化を測定しますので,ちょくちょく使っています。
今回の記事を書くにあたって,インターネット検索してみたら,一般の方でも入手しやすい測色計があるんですね。
このCUBEという商品は安いし,スマホと連動できてRGBも直接測れて言うことなしですね。
そして,この方は測色できるスマホアプリを作ったそうです。すごい!
では,私が使ったのは産業用測色計として定評のあるコニカミノルタのものです。
これは,分光式のものでBluetooth搭載,光沢の同時測定も可能です。昔は有線式でしたし,色と光沢は別の装置を使って測定していましたし・・・。便利になってきましたね~。
測定結果
グレーカードの任意の点を測定した結果がこれです。なお,CM-26dGは直接RGBは測れず,L*a*b*の結果となっています。物体色の場合は,RGBよりもこのL*a*b*で表記されることが多いと思います。
コニカミノルタさんのホームページから画像を借りています。Lab表色系のこととか詳しく書かれていますのでこちらをご確認下さい。コニカミノルタホームページ
さて,このままではRGBがわからないので,計算で求めてみたい・・・,ということは私の技量では無理なので,下記のサイトで変換してみました。
そしてその結果がこれです!
グレーカードのRGB値はR=119,G=120,B=120であること,そしてばらつきはほとんどないことがわかりました!。しかも,上記インターネット検索で記載した一つ目のブログと同じ結果となりました。
この結果から以前の記事を見直すと,30度面光源が全平均122で実際のRGB値に最も近い値となっています。
ついでに・・・QPカードのRGBも測りました
撮影用品の記事でQPカードを紹介しましたが,そのQPカードもLabを測ってRGBに変換しました。
まずは,QPカード裏面にLabの設定値が記載されていますので,それをRGBに変換しました。
次に実際に測定した結果です。
Whiteの色が設定値より少し濃くなっているようですね。L*値でも95から92.55に下がっているので白色度が低下しています。
まとめ
上記の通り,QPカードのRGB値はカード裏面に記載されていますが,銀一シルクグレーカードについてはどこにも記載されておらず,インターネット上においても公式RGB値について書かれたものを見つけることができませんでした。
ないのなら,「手元にある測色計で測ってみよう」ということで測った次第です。フォトレタッチ等の参考となれば幸いです。
ちなみに,アイキャッチ画像の背景色ですが,グレーカードのRGB値(R=119,G=120,B=120)にしています。
最後までご覧くださりありがとうございました。